私たちにとって身近な植物のヨモギ。
様々な効果を持つヨモギですがそんなヨモギにアレルギーが出てしまう場合もあります。
ヨモギアレルギーの人は草餅を食べても平気なのでしょうか?
また草餅とよもぎ餅の違いってなんなのでしょうか?
ヨモギに関するさまざまな疑問をまとめてみました。
そもそもヨモギとは?
よく公園や河川敷に生えている私たちにとっても身近な野草の1つですね。
でもただの雑草ではないんですよ。
飲んだり食べたり香ったり。
さらに傷口に当てたりお湯に入れて浸かったり…
様々な方法で昔から親しまれてきました。
日本では『ハーブの女王』との異名もある万能野草なんです!
ヨモギには様々な栄養素が含まれています。
美肌効果、ダイエット、リラックス効果、貧血や冷え性にも効くなど
ヨモギは人気でヨモギ成分入りの化粧品や湿布などもありますよね^^
ヨモギのアレルギーってどんなもの?
ヨモギはキク科の植物です。
なのでもともとキク科アレルギーの方は注意が必要です。
またヨモギ自体がブタクサやタンポポと同様に秋の花粉症の原因物質として挙げられています。
たくさんの効果を持つ魅力的なヨモギが
花粉症の原因としても位置付けられてしまうなんて…
なんとも切ないです…( ;∀;)
アレルギーは体内で原因物質の許容量を超えると発症します。
その許容量は人それぞれです。
今現在ヨモギアレルギーじゃなくても
突然今年から始まる可能性もあります。
周りにも
「成人してから秋の花粉症になった」
という人が後を絶ちませんし他人事じゃいられません( ノД`)シクシク…
実際の症状は?
目のかゆみ、くしゃみ、鼻水、鼻づまりがあります。
他のアレルギー症状と変わりありません。
しかしヨモギアレルギーを含む秋の花粉症は
風邪と間違いやすいです。
症状も一斉に始まるわけではありませんしくしゃみ・鼻水だけだったら
「涼しくなって、体調崩したかな」
って思っちゃいますよね。
風邪なら数日で治りますが花粉症は治りません。
時間が経っても症状が回復しない場合はアレルギーを疑ってくださいね。
また秋の花粉症の怖いところは口腔アレルギー(OAS)を引き起こしやすいところです。
OASは特定の食べ物を食べると口や耳の中にかゆみが出たり
喉にピリピリ・イガイガを感じたり、下痢や腹痛・じんましんが出ることもあります。
ひどい時にはアナフィラキシーショックを起こす場合もあります。
ヨモギアレルギーの人はセロリ、ニンジン、コリアンダーなどには注意が必要です。
アレルギー症状もひどくなると日常生活もままなりません。
夜中に鼻がつまって毎晩眠れなかったり
鼻のかみすぎで耳が痛くなったり…
イライラを通り越して日中も意識もうろうとしてきます((+_+))
予防方法や対策は?
花粉症は飛散時期が終わるのを待つしかありません。
花粉の飛散期間は
どんなに我慢していても症状は改善しません。
なので辛い時には医者に診てもらい薬を処方してもらってくださいね。
花粉アレルギーは症状が出る前から服用していると症状が弱くて済むそうです☆
ヨモギの花粉が飛散するのは8~10月と言われています。
時期が近づいたらヨモギが生えている場所には近づかないようにしましょう。
帰宅した時には服や髪についた花粉を払って
家に花粉を入れないようにしましょう。
ヨモギの花粉はスギなどよりも飛散量が多くありません。
なのでこれだけでもずいぶん違いますよ。
またヨモギアレルギーの人は
ヨモギ成分を含む化粧品でかぶれたり肌荒れを起こしたりすることがあります。
症状が出た時は使うのを止めるようにしましょう。
ヨモギアレルギーでも、よもぎ餅は食べられる?
ヨモギアレルギーの人でも
ヨモギ入りの料理はアレルギー症状が出にくいと言われています。
よもぎ餅にはヨモギの葉を使います。
葉には基本花粉はついていないので花粉アレルギー反応は出にくいです。
また作り方にも秘密がありました。
ヨモギの葉を使う際にしっかりお湯でゆでますよね。
そしてさらに熱いお餅と混ぜます。
これらの熱によって
アレルギーを起こす原因(アレルゲン)の酵素が失活します。
そのためアレルギー症状が起こらないと考えられます。
花粉症から果物アレルギーになった人でも
その果物のジャムなら食べられたりしますもんね。
とは言え、絶対大丈夫!ということではありません。
よもぎ餅でアレルギーが出る場合もありますのでご自身の体調に合わせることと
アレルギーの方は控えたほうが良いでしょう。
よもぎ餅と草餅って何が違うの??
ヨモギアレルギーからは少し反れますがよもぎ餅関連の気になる話として^^☆
『よもぎ餅』はその名の通りヨモギを使って作ったお餅の事です。
では『草餅』の方はどうなんでしょう?
江戸時代から『草餅』は、女の子の成長を願うひな祭りの菱餅に使われていました。
昔の菱餅は緑と白だったそうです。
そしてヨモギではなく
「ハハコグサ(母子草)」を使って作っていました。
ハハコグサと言うとピンときませんが春の七草の1つの『御形』のことです。
ですが時が経つにつれ
「ハハ(母)とコ(子)を一緒に煮るのは縁起悪いね」
と言われるようになり…(;´・ω・)
これでハハコグサからヨモギを使うようになったそうです。
厄を払う意味でも以前から薬草として使われていたヨモギは
ハハコグサの代用にピッタリだったそう(^_-)-☆
ということで現代ではよもぎ餅も草餅も
ヨモギの葉を使って作る同じ物ということになります(^^♪
個人的にはあんこ入りがよもぎ餅であんこ無しが草餅と呼んでいましたが…どっちでもOKだそうです。
まとめ
いかがでしたか?
ヨモギアレルギーは秋の花粉症としても位置付けられています。
ヨモギアレルギーの人は口腔アレルギーも引き起こしやすいので
セリ、ニンジン、スパイスなどにも注意が必要です。
ヨモギの花粉の飛散時期である8~10月はヨモギに近づかないようにしましょう。
またヨモギアレルギーの人がよもぎ餅(草餅)を食べても
アレルギー反応は出にくいとも言われます。
しかし絶対ではありません。
ご自身の体調に合わせてくれぐれも無理しないでくださいね。